2019年5月3日金曜日

【おっさんほいほい】M5StackでEmiClockをスマートウオッチ化するお話(前編)

(注意)この記事は前置きが長いです。すぐに本題に移りたい方は次の記事から。

■ はじめに

M5Stackを買った。



めんどくさい環境構築もやった。

サンプルも少しは動かしてみた。

こうした幾つかの壁を乗り越えてきた勇者たちに次に立ちはだかるのは

「なんだ!結局LチカとかHelloWorldするだけのオモチャじゃん」

という思いであります(笑)

何か面白いネタはないか」と探しているのが、こういうマイコンをいじって遊んでいる人たちの習性だったりするのですね(^▽^;

そうしている間に時は流れ、平成も終わる…。

………そんな時に思い立ったのが

EmiClockをM5Stackでスマートウオッチ化してみよう!

というネタであります(関連性意味不明)。

M5StackのAruduinoなら、こんなちょっとした思いつきもひょいひょいとできちゃいそうです。本当に罪作りなヤツですな。お主もワルよのう。

そして、それを筆者を含めたプログラミング初心者向け講座みたいなブログの記事にしたら、結構自己満足できそうだったので、さっそく始めてみることにしました。Let'sプログラミング!


■ EmiClockとは


なんていうか、シーラカンスのようなソフトです(褒め言葉ですよ!?

↓公式ページはこちら。


こういったバナーとかホームページのデザインそのものもインターネット黎明期のにおいがしますね。いや懐かしいw(当時はみんなジオシティーとかでホームページスペースをレンタルして自分のウェブページを開設することが流行ったものです)

これを見るとパソコンというものがまだまだ一部のマニアのオモチャで、ちょっといいやつになると大学とか企業の研究室くらいにしか無かったような時代に生まれたデスクトップアクセサリです。

当時はコンピューターがCUIからグラフィカルなインターフェイスを備えたものになる過渡期だったので、コンピューターのデスクトップというのはずいぶんと殺風景なものでした。


※画像はWindows上で再現されたX-Window System。これを見てピン!と来る人もいるはず。
筆者はXBillをプレイしたくてLinuxをインストールしたものです(?)

こんな具合にウインドウズシステムがまだ物珍しかったというのもあって、いろんなデスクトップアクセサリが生まれたものです。それを自分のPCにインストールして少しでも賑やかさを増し加えてGEEKっぽい雰囲気を出す時代でした。
(まだインターネットというものもあまり普及していなかったので、雑誌の付録CD-ROMからインストールしたり、ソースコードリストをチマチマと打ち込んでコンパイルしていたこともあったようです)

 ←こんな感じの雑誌がいっぱいあった(駿河屋のHPより)


EmiClockは、そんなデスクトップアクセサリのひとつでした。

しかも当時のコンピューターソフトというのは、どうしてもアメリカ人のセンスというか、なんていうか、いわゆるCoolでバタくさい(死語?^▽^;)雰囲気なものが多かったのですが、EmiClockは日本人好みの、かわいらしいデザインが革新的でした。今で言う「萌え」文化の始まりみたいなものだったのかもしれませんね。

そして、まだPCといえばWindows一強という時代ではなかったので、いろんなプラットフォームに移植されていたりします。


殺風景になりがちだったX-Window系のデスクトップで、アクが強くなくて・かわいらしく・丸いウインドウのデザインは革新的だった。(http://www.wheel.gr.jp/~dai/sl-zaurus/bsd/ より)

中でもLinuxとの関わりは深いですね。

X11用のEmiClockが公開されてからは、LinuxのJG(Japanese Games and amusements)に加えられて、VineLinuxに標準で入っていたんだとか。

Ubuntuなんてものが無い時代、日本でLinuxといえばVineLinux(敬意を表してブドウ色で書く!)だったりしましたからね。あのrpmなんだかapt-getなんだかよくわからないの(笑

筆者も、実はvinelinuxをインストールしたあとにEmiClockを起動させたりしたけれど、自分はあんまりデスクトップアクセサリの類が好きではないんです。なんかチャカチャカして作業に集中できないというか…MSWindowsでも「伺か」とか流行ったことぎあったけど、すぐ飽きちゃった。¥e

ただ、このEmiClockを熱愛していたお兄さんたちもそれなりにいたようです。起動時の「みゅっ」という声を聞いて萌え萌えになってしまい、この「みゅっ」を聞かないと仕事ができないYo!とか言うくらいならまだまだ序の口。

このソフトの最大の売りはEmiが一定時間ごとに「着せ替え」をすることでして、この着せ替えの衣装を買ったり(シェアウェアだったのです!)、「見えないドレスがある」という情報があると、どうやって出せバインダー!!みたいに四苦八苦して、X11版のソースを解析&改変してコンパイルしなおして強制的に剥いてしまった猛者たちもいたようです(笑

…ただ、きちんと正式な手順を踏んで見た方が感動が大きいとのこと(なんのこっちゃ)


……では、前置きが長くなったところで、このEmiClockをM5Stack用に移植してみよう。

また後の記事で。(^▽^;


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